小姐的不夜城故事 -14ページ目

上海でもデモ (3)

昨日、今日の上海は落ち着いています。何事も無かったようにと言えば嘘になりますが、表面上は何も変わっていない感じがします。一昨日は大方の予想どおり外務大臣の話し合いでは何の具体的な進展もしなかったようです。 

 

中国では大方(心が広い)と小器(心が狭い)と言う言葉がありますが。特に中国人が小器と言われる事は人格を否定されたの如く侮辱されたように感じるみたいで、逆に大方と言われれば少々の事は許してしまうような雰囲気をもった言葉です。 

 

日曜の会談の模様が香港の衛星テレビで流れていましたが(今中国では報道管制が引かれていて、私も自宅のBSが映らなくなりました、仕方なく近所のホテルでテレビを見ました)、日本の外務大臣が正攻法で自信を持って喋っていたのに比べ、中国の外交部長が明らかに言葉を選び選び話していたのが印象的でした。 

 

この場合はこの場面を見ている中国人にとって、日本の外務大臣は明らかに小器で大使館や領事館の破壊行為に対する謝罪や損害賠償など彼らにとって取るに足りない事ばかり言って(日中戦争時代の事に比べて)偉そうに喋っている。という構図にしか見えていないはずです。 

 

日本からすると悪い事は悪い(今現在目の前の現象だけを指して)と認めてから交渉しましょうという、正論としては正しく正論なのですが、そういう交渉を持ち出す人は中国人でも小器といわれバカにされます。 

 

日本人は中国だけに限らず、海外での交渉事には常にこの正攻法で物事を進める癖があるので、中国人に小日本と言われても反論できない部分もあります。我々も時々‘そうそう日本人は小気だよ’と、開き直ってしまう事が有りますが、考えるに海外にいる日本人は、特にビジネスで出てきている人たちは、本能的に日の丸を見て涙が出てくる体質で、最終的には国を背負って生きている人が多いと思います。今更の話なのですが、体験として住んでいる国々の事情と習慣が分かっていても、どうにもならない感情の一線が日本人の心の奥に眠っているのだと思います。 

 

昨日は久しぶりに不夜城の部活に出ましたが、いつもと変わりなく、バカで小器なおとーさんでいっぱいでした。小姐たちも何事も無かったように休む事無く出勤していたようです。もし次に暴動が起きたら、迷わず小姐の家に逃げ込んで下さい。それが一番安全だと思います。

上海でもデモ (2)

実は私は上海日本総領事館の近所に住んでいます。会社もすぐ近くで、昨日の警官の多さにはびっくりしました。911のNY並みの厳戒振りでした。今日本料理屋は五星紅旗を立て、この店は中国人経営ですよと、一生懸命アピールに努めています。日式クラブなどは看板のカタカナ、ひらがなを一生懸命隠す作業に取り組んでいます。古北路と延安路の角に出来たスナックなどまだ出来たばかりなのに、看板などが叩き割られ、運が悪いとしか言い様がありません。 

 

先ほど公安の少し偉い人と電話で話していたのですが、今上海では松江、金山、青浦、嘉定などの近郊県から公安を掻き集めていて、彼らには日当300元の特別手当が出ているそうです。どうりで嬉しそうにしているはずです。デモがもっと長引けば彼らの収入は増えるばかり、これでは取り締まりに熱は入らず、逆に政府が援助していると言われてもしかたが無いかも知れません。 

 

5月1日からの労働節、特に5月4日はもっと盛り上がる事必至です。金のある人たちは海外、国内へと旅行に出かける予定でしょうが、デモに出かけるような人たちは休みの間、暇で、暇でしかたがない人々です。デモに出かける人たちの欲求は旅行にも行けない、買い物も出来ないという事を愛国というオブラートに包んで爆発する事でしょう。 

 

ただ上海での暴動騒ぎには政府首脳も少しは慌てたかもしれません。今までの上海閥の政治局が少しずつ変化しようという矢先に、こうゆう事態になってまたしても上海閥を元気づける事になり(俺たちがきちんと対処しとけばここまで無様な事にはならなかったと)政治闘争が再燃する恐れがあります。そこに今の政治家たちは老獪さが無いので、混乱をどんどん大きくしてしまう懸念が残ってしまうのです。 

 

今日、日本の外務大臣が北京に行って話し合う予定ですが、果たしてどうゆう話が出てくるか。中国相手に正攻法で話し合っても無駄な事は、中国で商売している人たちなら一番よく分かっているはずです。まず政府がしなければならないのは、対中国に精通した日本の企業経営者(商社や大手企業)に幅広い意見を求め、ここまでは譲ってもいいが、ここはダメとか、具体的な案を出してもらい、きちんと民間人の意見を聞いて対応して欲しいものです。最終的には中国は人のつながりが最も優先されます。外務省も中国ばかりでなく、他国についても、その国に貢献したまたは精通した人間を大使として送り込んだ方が上手くいくのではないでしょうか。 

上海でもデモ

いよいよ上海及び華東地区でも始まりましたデモ行進。学生たちは結構盛り上がっているようです。今回はかなり確信犯的に日本をターゲットとしてデモを起こし、当局の本気具合を探っているような気がします。水曜日あたりから上海市公安局からバンバンメールが入ってきていましたが。今の状況では止まりそうに有りません。 

 

天安門事件の時、私はとある地方都市に住んでいました。その時は対日本では無く、対共産党だったので、それほど自分自身に身の危険は感じていませんでした。所が今回はまともに日本に向けての抗議なので、やはり気持ちはよくないです。今日は上海の日本人が多く住んでいる地域でも人影がまばらでほとんど人が歩いていません。 

 

群集心理というのは本当に恐ろしいものです。89年当時天安門で起きた国家による市民銃殺の根拠として、当時の中央電視台が取り上げていた映像に公安の人間が殺され死体を焼かれ歩道橋の上から吊るされているものがありました。自国の治安を守る者にさえ、そのような残酷な事が出来てしまうのであれば、異国の人間などあっという間にやられてしまう可能性を否定できません。仮に我々邦人を守るという根拠でデモ隊と公安がぶつかれば、今度は公安に漢奸の濡れ衣を着せ公安、引いては共産党までやられかねません。 

 

今の所、国内のメディアは16年前と同様に沈黙しています。ただ単にメールなどで違法ですよと呼びかけてもどうなるものでも有りません。群集心理の怖さを一番知っているのも政府そのものなので、なんとか無事に嵐の過ぎるのを待っているようですが、当時と明らかに違うのは、インターネットの力です。これで瞬時に連携を取られると当局もどうにもならない状態になります。そして政府の面子だけでは避けて通れない問題に発展すると思います。 

 

今の政府に必要なのは、面子を降ろして外圧を利用する事だと思います。欧米に借りを作ってでも、再度今の反日が危険な状態であることをネット経由で煽ってもらいオリンピックの開催危機を訴え(欧米メディア等でボイコットを匂わす)、経済的困難を引き起こすと国民に訴えるべきです。そうでもして国際社会を巻き込みながら対応しないと、まず共産党の力だけで強引に押さえ込むのは余計に国際社会に汚点を残し、付け入る隙を与える結果になってしまいます。日本の世論はとやかく言わせておいて、最終的には米国経由の外圧で日本政府を押さえ込めば、とりあえず自国民を黙らせる事は出来るでしょう。 

 

最終的に、これは中国自国の経済格差の問題です。それをどのようなスピードと形で解消するのか、非常に難しいとは思いますが、解消できなければ共産党も万歳するしかありません。考えてみれば共産党の党員数より解散させられた法輪功信者の数の方が多いという国です。今後は常にカントリーリスクが付きまとうと覚悟しておいた方が良いかもしれません。 

 

この際、日本も肉弾外交を仕掛けてみてはいかがでしょう。某箸元首相も小姐にはまって問題になっていましたが、ここは大和のデリヘル嬢を中南海にデリバリーして、コーさん、オンさん、ゴーさんを凋落してみてはいかがでしょう。少しは風当たりが弱まるかも。経費は内閣機密費で御願いします。 

 

 

 

 

 

 

 

要求って何?

今回の反日運動のお話です。話の骨子としては一連の問題は教科書問題が引き起こした問題として出てきていますが、中国政府、そしてデモをしている人たちの矛先が全く見えてきません。今の問題は現実的に政府は教科書の修正によって中国側がどの様な損失を受け、それが中国側の言う正しい歴史認識に基づいて書き直したとしても、そのことで中国側がどのような利益があるのかが見えてきません。またその教科書問題に関連して、日本の国連常任理事国入りを反対する運動が起きていますが、歴史を認識していない国が常任理事国に成る事は許さないという言い分みたいですが、日本が常任理事国に入ってどのような影響があるのか、どのような不利益があるから反対しているのかが全く見えてこないのです。 

 

教科書問題で言うと、私の実感としては、過去に自分たちが受けた日中戦争及び第二次世界大戦についての教育は全くのお座成りで、日本史でいうと3月初めの2時間しか割いてなかったような気がします。それ以外の授業では歴史と言うより戦争とはこんなに悲惨だからみんな止めようね、という悪いのは政府と一部の軍部で一般の人はみんな戦争犠牲者ですよ、みたいな教育を受けてきました。この私が受けてきたような教育方針が良いのか悪いのかそれは分かりませんが、自分自身の感覚としては、今の若い人たちにはもっと経済的な視点で歴史の認識を持ってもらう教育をした方が良いかと思います。戦後教育を受けてきた世代は、双方が被害者意識を持っているわけですから、この話が上手くまとまる訳がありません。仮に日本の過去の汚点を書き連ねても、実際の教育現場できちんと教えていない状況では話になりません。 

 

今の中国と日本はアジアで、いや世界でも経済的に非常に影響力のある国になっています。この両国が損益の範疇を超えて感情論で経済的に影響の出る行動を取り、日中の現場関係者に損失を与えることは、世界的に見ても非常に影響が大きく、両国だけの問題で済まされる様な話では有りません。中国にとって共産主義と計画経済は国と人を救いましたが、豊かにはしてくれませんでした。今の社会主義と市場経済は国と一部の人は豊かにしましたが、新たな特権階級が生まれました。日本にとってアメリカべったりの資本主義と市場経済は国と人を豊かにそして平和にしましたが、日本人としてのアイデンティと誇りを失いました。この両国が今こそお互いの矛盾をきちんと相互理解しあい、お互いの問題点と妥協点を話し合い、利益と損失をきちんと算出して分け合わなければ、今後のアジアの安定と、経済発展は見込めないと思います。 

 

その為にも中国政府は一部の暴徒に対しては厳しく取り締まり、日本に対しては日本政府だけでは無く日本の国民にも要求するに当たっての理由をきちんと分かりやすく説明した上で要求するべきだと思います。 

 

ここで押さえないと不夜城の灯が消えてしまいかねません。小姐たちも干上がってしまいます。中国政府のお役人様おねげえしますだ。

 

 

 

 

小姐と24時間

24hoursというアメリカのテレビドラマがありますが、皆さんの人生の中でそれに近い状態に陥った事がありますでしょうか。中国で女性関係のもつれを経験した事がある人はたいていこうゆう経験をしていると思われます。私自身も、私の友人もほとんどがこうゆう経験を持った人たちです。(ロクな人いてないなぁ) 

 

皆さんその話をしだすと長くなって説明するのに1日中掛かるのですが、だいたいのストーリーは、女性2名(嫁と小姐、二奶と小姐、第一小姐と第二小姐などのバージョンです)と男1名がメインで繰り広げられるサスペンスアクションストーリーで、大体午前中から始まり深夜から明け方に掛けてまで続きます。 

 

時々それに公安が登場したり、物が飛び交ったり、切った張ったの物語が展開される事も珍しく有りません。私も2度ほど公安の事情聴衆を受けましたが、人間関係と発生した出来事を説明するだけで一苦労です。最終的には傷害などが無ければ、公安も内輪もめで介入してこないのですが、そこに落とすまでが大変です。 

 

当事者は大変なのですが、端から見ていると、登場人物の言動や仕草が滑稽に見えてきて、ドラマを見ている様な気分になってきます。失踪、暴行、自殺未遂、怒り、涙、罵声など内容も濃く、本当に下手なドラマより現実の方が面白く思えてきます。自身も精神的にふらふらになり、下腹がしくしくと痛み、下痢が止まらなくなり、とサンドバック状態でも、なぜか結構余裕があるものです。 

 

おとーさん達も修羅場を潜り抜けると後が楽になりますよ。ぜひ皆さん1度は体験してみてください。 

 

そしてもしよろしければ「私の24H」体験を語っていただけないでしょうか。皆さんの参考の為にも宜しく御願いします。(24回Hした事でもいいですが)

 

 

 

 

 

海外での生き方

日本を離れて長い間海外で生活していると、いろいろな出来事に直面します。日本にいる時には感じなかった、日本という国の成り立ちがなんとなく見えてきますし(良い意味でも悪い意味でも)最近日本は犯罪大国などと言われますが、犯罪自体が他の国に比べれば少ない訳ですから、どちらにしても良い国だなと感じます。しかし一番感じる事は、主張しない人々日本人という事です。 

 

その事を一番痛感したのは、日本の選挙制度です。日本は在外選挙の制度が出来てまだ4年足らず、それまで海外でお国の為に活躍してきた人々は一番大事な選挙権すら奪われていた訳です。欧米などの先進国は古くから国外の居住する自国民に対して選挙権を与え、在外選挙を実施してきました。選挙にて自分たちの利益の代表を選ぶ事は、国民の基本的な権利であります。それを4年前まで実施できずにいた日本人の感覚は鈍感なのかどうなのか考えた事があります。 

 

突然プロ野球の話ですが、中日の落合監督が言った言葉で、もし巨人の王さんや長島さんが球団に対して、きちんと要求を主張していれば、落合さん自身の契約交渉はもっと楽になっていただろうし、彼らが最盛期に海を渡っていれば今の松井やイチローのように世界のスーパースターになっていただろうという主張です。 

 

これは時代背景もあるのでしょうが、この当時王さんや長島さんも大リーグからのオファーはあったかと思うのですが。実際には海外に飛び出すまでには至りませんでした。この感覚は一体なんだったんだろうと、深く考えてみると、やはり日本人のメンタリティーとして多くの人の反対を振り切ってまで日本離れる事に自分自身の気持ちとして拒否反応があったのかなと推測します。また仮に王さんや長島さんのような一人の人間としても心から尊敬できる日本人として気遣いの細やかな人が自己チュー丸出しの海外で成功したかは疑問です。

 

だから松井のように日本人メンタリティーの塊のような男が、向こうで活躍する姿に素直に感動してしまいます。素直にかっこいいと思ってしまいます。彼のように黙っていても仕事で全てを主張できる人、これは日本を知らない外国人には理解する事が難しいかもしれませんが、日本人感覚のかっこよさは、彼のような人に尽きるのではないでしょうか。

 

海外に出ても口だけで自分を主張する事が一番ではありません。冒頭の在外選挙の件はそういう海外生活者みんなの気持ちの高まりが動き出した結果であると思いますが、それまで多くの日本人は松井のようにサムライの魂で逆に日本を暖かく見守ってきたのだと思います。

 

主張をする人々に一般人が主張で返してもケンカになるだけです。じっと我慢して自分の態度で相手を見返す。そうゆう日本人でありたいと心から思う今日この頃です。

 

小姐たちもきっとおとーさんの普段の態度次第であなたを守ってくれますよ。 

反日運動

今回の反日運動は映像だけ見ていると、まるで89年にタイムスリップしたような感じです。これだけテレビ、インターネットのメディアが普及しているのに、やみくもに暴徒化する中国の人たちの行動力には恐れ入ります。89年当時、中国の人々の楽しみは会話と議論でした、娯楽が極端に少なかった事もあるのですが、人と人との濃厚な付き合いを楽しむ事が一般的だったと思います。胡耀邦の死去を起点に学生運動にまで発展した天安門事件は、本当に冷静に見ると、それは情報的に未熟な学生たちのお祭りであり、また濃厚な人間関係の口コミの暴走でした。

 

しかし今回はかなり事情が違います。前回アメリカによるユーゴ大使館誤爆に端を発した北京アメリカ大使館の攻撃は人命が奪われたという分かり易い構図があったのですが、日本は教科書問題にしても、常任理事国の問題にしろ、現実的に利益を損なった話ではありません、尖閣諸島の領土問題にしても現状は将来の利権に対しての領有確認であり、そこに住む人の生存権が脅かされている訳では有りません。しかし現実には日本の場合は生活上は日中これほどお互い依存しあいながら、今も過去の呪縛に振り回されています。しかもほとんどの日本人は60年前の過去についての罪悪感を抱きながら生活している人はほとんどいません。

 

今回の暴走を客観的に見ると、ただ単に不満の捌け口に反日の合言葉を使っているとしか思えないような行動です。今の政治体制で本当に大きな問題が出たとき乗り切れるのかなと少し不安にさせます。今回不買運動の様な事をインターネットなどで呼びかけ、また現地小売チェーンが賛同していますが、本当に怖いのは日本人の過剰反応です。日本は表現などが制約を受けず自由に出来る国です。しかも本当に小さな出来事を誇大広告してしまう国です。中国はあれだけ大きな国ですからいろんな考え方の人間が混在していて、基本的に自分個人の利益を最優先させる事により微妙なバランスを取って生活しています。しかし日本がある些細な事に拒否反応を起した時、それはウイルスのように日本全土を瞬時に蝕み、極端な反応を引き出しかねません。

 

今回の問題は本当に兄弟げんかみたいなものだと感じました。ユダヤ、キリスト、イスラム、の宗教の対立と似たようなものを中国、韓国、日本の関係に感じます。この三国に中国の儒教的な思想もしくは仏教的な思想が根付いているとすれば、それぞれ漢派、鮮派、倭派がケンカしているのかなとおもいます。

 

日本はいつまでたっても末っ子なので、いつもわがままです。
今回の状況は、田舎で親が亡くなって、兄貴が親の後を継いで田舎で農業を続けてきた。その間次男と三男は都会に出て、次男は就職、三男は次男の少ない給料から、上の学校に通わせてもらって、いい会社に就職した。その後時が流れ、三男は次男に大学まで出してもらった事を忘れ、高い給料をもらい豊かな生活を送っていたが、次男の事を蔑ろにし、次男も面子があるのでなかなか面と向って文句が言えない。そこに親の残した土地が地域開発に引っかかり土地の値段が急騰し多額の金が入ってきて長男が大金持ちになってしまった。次男、三男も当然兄貴にすりより、分け前を頂こうと今まで親の墓参りにも来なかったのに急に田舎に帰りだした。そこでも三男はずるがしこく何とか長男に取り入り分け前を先に頂いており、次男は快く思っていなかった。そんなある日三人が一緒に酒を飲む席があり、もめだした。兄貴達は真っ先に三男に意見する
長男「だいたいお前は末っ子の立場を上手く利用して、一番いい思いをしてきたな」
次男も続けて「オレが苦労して学校まで出してやったのに」と
三男はへらへらしながら「ありがとう兄貴」と殊勝な答えで受け流す、しかしあまり話は聞いていない
すると長男が「おいお前親父の形見の時計持って行っただろう」と続ける
次男も「そうだお前あの掛け軸も持っていったんじゃないか」と続く
三男「えーあれは兄貴達にちゃんと断って持って帰ったもんだよ」と
長男「でもあの時計は親父がお前にやるってずーと言ってた代物だ」
次男「あの掛け軸だって今じゃ相当な値打ちがあるはずだ」
三男「今さら言うなよ兄貴」とへらへらしている
長男「いやあれだけはお前に譲るわけにはいかん」
次男「そうだそうだ」
長男「あれはお前が勝手に持っていたんだ」
三男「そんな兄貴無茶言うなよ」
長男「あれ返さないと、おまえの嫁が勧誘しに来た保険キャンセルするぞ」
三男「もーそんな事言うなよ」(でも先週ハンコ押してるよ兄貴)
こんな感じではないでしょうか

 

果たして兄弟三人仲良くクラブで飲める日は来るのでしょうか。

正しいおとーさんの壊し方 (3)

クラブ、カラオケ編 (下)

 

出張者の巻

 

ここで言うところの出張者は定期的に月一で来られているおとーさんの事です。実を言いますと出張者を壊す事の方が駐在のおとーさんに比べ一番易しい事なのです。あなたの客がこういう出張者の場合やり方次第で一生楽に暮らせるだけの富を手に入れる事が出来ます。

 

まず出張者のおとーさんは隙だらけです。日本人特有の旅の恥は掻き捨てを誇りに思って行動していますので、機嫌を損ねる事さえしなければ、あなたの若さと美貌にメロメロになります。ほとんどのおとーさんは日本で社長のようなポジションの人でも、家ではゴミのように扱われ、会社でも女子社員から煙たがられ、飲み屋でも30前後の厚化粧の女性しかいない店でボッタくられ、たまにキャバクラなどに若い人と行っても金だけ出して手も握らせてもらえず、というような経験を持っています。そうゆうおとーさんが中国に来て若くてきれいな小姐が日本に比べて安価に身体までゆだねる訳ですから、天国に来たんじゃないかと錯覚してしまいます。

 

第一金銭感覚のギャップに対応していませんから、小姐の過大な要求も、ささやかなお願い程度にしか聞こえません、特に日本のフィリピンパブでうん千万円使ってきたようなおとーさんにはマンションの1軒2軒の頭金の要求にもびくともしません。この金銭感覚のギャップを最大限に生かして、おとーさんに変な入れ知恵が入ってこない内に短期決戦で落としてしまいましょう。

 

基本的には先ほども言いましたが、サラリーマンのおとーさんはお金の自由に限りがありますので、売り上げの為のサブにしといて、本命は小さくても経営者のおとーさんに絞ったほうがよいかと思います。普段のお店の飲み代、マンションのローンの支払いなど会社の経費でやりくりできる場合も多いので、経営者のおとーさんはかなり脇が甘くなります。

 

後はあなたの腕次第、こんなおとーさんを3人ぐらい廻せばそれこそ富婆の誕生です。実際中国人の旦那におとーさんから買ってもらったBMWの運転手をさせておとーさんを廻しているクラブのママがいます。ここまで出来る人はまれですが、あなたも夢では無いので、心して狙った獲物は離さないように頑張って下さい。

正しいおとーさんの壊し方(2)

クラブ、カラオケ編 (中)

 

 

家族と赴任者の巻

 

 

家族で駐在しているおとーさんは生活的には安定しています。基本的には家事から解放されていますので、気持ちに余裕がありますし、あなたとべったりと一緒にいる事はままなりません。当然家族に知れる事に極端に敏感になっていますので、連絡もなかなかままなりません。こうゆうおとーさんを壊すにはまずおとーさんの家庭での状況を探る必要があります。

 

 

家族で来ているおとーさんは基本的に家族を大事に思っています。特に子供などは可愛くてしかたが無いはずです。そこに割って入るのには家族の関係をしっかり把握する必要があります。狙いを付けたおとーさんが店に来て少々荒れている時が狙い目です。そこでやさしく御機嫌を伺いながら家族の状況を探り出すのです。もし家族の事(特に嫁の事)で機嫌が悪い場合はしめたもの、ここぞとばかりにありったけの同情と慰めの言葉を掛けてあげてください。そして最後にまた気分が悪い時は私に合いに来て元気を出してねと優しく囁いて下さい。

 

 

家族で駐在しているおとーさんは押してもダメです。静かにじっと待っている釣りのようなものです。浮きの少しの動きを逃さず、釣り上げる瞬間をじっと我慢する必要があります。電話やメールなども基本的にはしない方が良いでしょう。本当にたまに月1回の割合で‘売上が欲しいから来てよ’と平日のお昼休みの時間にでも電話して下さい。きっと時間を作ってやって来るはずですから。

 

 

家族または嫁との事でどうにもなりそうに無い場合は潔く諦めましょう。ただ売上をくれるお客さんとしてキープしておきましょう。家族で駐在しているおとーさんは家族と折り合いが悪くなり、その上で肉体関係まで発展できるかがポイントです。肉体関係が築ければ(家に引っ張りこめれば)後は済し崩し的にこちらが弱ったふりをして相手の気を引いていくのも1つの手です。ただしここでも強引な手法は禁物です。よく妊娠をブラフに使う話がありますがこれも良い手段とは言えません。(ただし本妊娠で素直に堕しておけばこれは後々強力な武器になります)あくまで2人の関係を擬似恋愛まで高める事が先決です。

 

 

強引な手段に出るときはいよいよおとーさんが煮詰まってきた時です。あなたとの関係は嗅覚鋭い嫁に必ずばれてしまいます。そのときこそ今まで我慢してきた分を一気に爆発させて下さい。そこで結果はどうなるにしろ少なくともあなたの不利になる事は有りません。最悪でも慰謝料的なものを取って別れましょう。

正しいおとーさんの壊し方(1)

クラブ、カラオケ編 (上)

 

反日運動が高まる中、多くの日本人のおとーさんは心配な夜を過ごしておられるかと思いますが、不夜城ではそんな心配はご無用です。今日も安心して小姐との一時をお楽しみ下さい。今回は小姐から見たおとーさんの壊し方です。壊れそうなおとーさんは逆に参考にしてください。

 

単身駐在員の巻

 

単身の駐在しているおとーさんは基本的に慣れない海外生活と終わりなき仕事で身も心もボロボロになっています。現地社員との軋轢、本社からの無理難題、家に帰れば掃除、洗濯など日本では嫁がしていた事をしなければなりません。安心できる阿媽さんがいればよいのですが、他人が部屋に入れば盗難など他の余計な心配も出てくるので、結局自分でしておられる方が多いようです。こうゆうおとーさんはまず精神的に病んでいますので、とにかくやさしく接してあげる事が一番です。

 

まずおとーさんを見極めることが大切です。おとーさんが老漿糊(いい加減な人)かどうかが重要なポイントです。万が一にも老漿糊に捕まってしまうと壊すつもりのはずが壊されてしまう可能性があります。まずきちんと見分けてからアクションを起こしましょう。

 

老漿糊の見分け方

       嘘が上手い

       SEXが上手い

       仕事が忙しい

この3点がポイントです

老漿糊は真顔で嘘をつきます。1つとして正しい事は無いと思った方が利口です。自分のストーリを作りあげて嘘をついてきますのでなかなか見分けがつきません。普段の会話の中でも反応が早い、言葉に淀みの無いおとーさんは要注意です。また嘘がばれた時に逆切れするのも老漿糊の特徴です。一番信じてはいけないのが‘愛している’の一言です、同じ言葉を100人には使っていますので決して信じてはいけません。しかも嘘などでボロの出始めた老漿糊は身体で関係を繋ぎ止めようとします。経験だけは誰よりも豊富なので身体で嵌ってしまうとなかなか逃げられません。最後に言い訳の決り文句は‘仕事が忙しい’です。他所で小姐にちょっかいを出す時間は有ってもあなたに会う時間は無いと言う意味です。これらの点を注意して老漿糊に捕まらないようにしてください。

 

第一印象は大事です。単身赴任のおとーさんは安らぎを求めてきていますので、まずおとーさんの身体のコンディションを聞いてあげるのが一番です。誰かが心配をしてくれている。と思うだけでおとーさんは頑張れるものなのです。その隙間に強引ではなく、いつの間にか入り込んでしまいます。いつもやさしくがポイントです。

 

次に仕事の状況を確認してください。おとーさんの会社の大きさやポジションをきちんと把握する為に必要な事です。おとーさんがカモかどうか、ねぎまで背負ってきているかどうかあせらずに会話の中で引き出して下さい。もし初めて会って会社の名刺を渡すようでしたら相当な‘かもねぎとーさん’です。決して手綱を緩めてはいけません。

 

次に大事なポイントは、これは中国の小姐がよくやる過ちですが、仮に肉体関係に陥っても現金だけは求めてはいけません、それは最後のお楽しみにとっておくものです。損して徳を取れと言いますが、おとーさんからは少しずつプレゼントの形で保障してもらいます。最初からがめつく行くと引かれる可能性があります。最初は小額から、徐々に大きな金額に移行するようにしたいものです。

 

最後の仕上げは洗脳です、あなたが必要なのは私だけですよ、と時間を掛けて心と身体に植え付けて行きましょう。そして身の回りの世話を任せるようになれば完全にあなたの勝ちです。おとーさんはほぼ壊れかけてますので、あなたの思いどおりに操る事が出来ます。

 

基本的には日本人が好むタイプ、控えめでやさしさを持って接してあげるとまず間違いなくあなたになびきます。くれぐれも老漿糊に引っかからないよう注意してください。