頑張れ! | 小姐的不夜城故事

頑張れ!



 今回の四川の地震は未曾有の被害を出し、被災された方々には心からお見舞い申し上げます

 そして今回の中国政府の早い対応については我々テレビを見ている側も感銘いたしました


 その中で特に発生後すぐに現地に向かわれた温家宝首相とその後交代で向かわれた胡錦涛国家主席の行 動は多くの国民を勇気づけた事でしょう。


 その温家宝主席ですが
   温首相

現地視察中の温家宝首相              指揮交代での固い握手



 実は例の近年最大の被害を出した唐山地震の近く天津の出身で、

 地震に対して関心があったからかどうかは分からないですが

 大学の専攻が地質学、つまり最も地震災害の陣頭指揮者に適した人物である事が伺えます

 どうりで飛行機で四川に降り立った後の指示の的確さは際立っていました


 中国を動かす指導者が災害に立ち向かう姿

 その裏打ちされた知識と被災者を見守る温かい目

 これは現在も国民を死の影に追いやっているミヤンマー

 の指導者とあまりにも対照的で感動を覚えました


 温家宝首相の経歴


 1942年9月 天津生まれ

1965年4月 中国共産党入党

1968年 北京地質学院大学院卒業

1981年-1982年 甘粛省地質局副局長

1983年-1985年 地質鉱産物部副部長

 そしてもし胡錦涛国家主席がこの辺を見通しての温家宝をパートナーに選んだのであれば

 彼もまた大した政治家だと認めざるおえません


 今回のチベットの問題

 その当事者は胡錦涛国家主席ですが、彼が鄧小平から抜擢された理由も

 そのチベットでの民族問題を力でねじ伏せ、安定させた事によるもので

 その後の天安門事件で、四川の軍隊(当時首相の楊尚琨と軍のトップだった弟の楊白氷の直属の部隊)

 は鄧小平(彼は四川楽山の出身)の指導の北京の治安維持を申し付けられ

 変わりに空いた四川の治安をサポートしたのが豪腕胡錦涛チベット自治区書記長です

 6月14日、北京の天安門同様、成都の人民南路の毛沢東像の前で

 チベット解放軍に引き金を引かし多くの市民を犠牲にした事実も隠しようがありませんが

 その判断は政治家そのもので、いわば非常事態であった当時の状況を野放しにすれば

 さらに傷口が広がっていた事は明らかでした。


 その政治的判断


 これは正に中国のトップに求められる必要不可欠な資質で

 胡錦涛国家主席はその資質も運も持っておられるかと思います


 また今回の地震の震源地もチベット民族の自治区である点も考え合わせると

 非常に感慨深く、彼が20年前に経験した事実とその意味を考えながら

 自分が指導してきた中国の未来の青写真とを見比べ

 これからの中国の展望を考えているのではないでしょうか