青天の霹靂 | 小姐的不夜城故事

青天の霹靂

   

河南省商丘市市街          王保存市長(悪代官)   商丘公交公司のバス


河南省の東部に位置する商丘市、河南省の中核都市の一つですが、ここで公営のバス会社に絡んだ不正が起きているようです。この会社は商丘公交公司、市内を運行するバス会社なのですが、この会社が突然12月に入って公営から私営会社に転換すると社員に通告があり、社員に然したる説明も無いままに市の批准を通過し、ここの総経理であった黄玉波氏が360万元を出資して51%の株を握り私有化してしまう事態になっているようです。


問題は余りにも唐突に私営案が出てきて、社員の知らないうちに政府が批准してしまう事態です。こうした事態は今中国全土で起こっている事だと思うのですが、バスの運転手や一般職員は月に400元足らずの給料なのに、国営公司のトップの黄玉波氏が360万元ものお金を出資できたこと事態が不正蓄財をしていた証拠であるのに、そのお金の源泉は一切問わずに私有化を許してしまう、それに一般社員の多くは憤りを感じています。


交通機関は公共の道具といえます。それを私物化し、会社の都合で値段を自由に変更できる私営化は社会生活に大きな影響があり、最終的には一般市民の家計を直撃します。それを政府がらみで強引に私営化を進めれば、社員のみならず一般市民も巻き込んだ反対運動が湧き上がる事必至です。


国有財産を強奪するやり口で、今の共産党の地方幹部はやりたい放題です。その鬱積が国民に溜まって来ているのは彼らも分かっているので、後は都合良く合法化で儲けたお金を海外に持って逃げれば良いやと思っているので性質が悪いです。