ハルピンの断水 | 小姐的不夜城故事

ハルピンの断水

  

水だけじゃなくジュースを買い求めるハルピン市民    水大量に買ってます

昨日21日の4時から黒龍江省ハルピンで断水が続いています。政府からは断水の原因は知らされず市民はただただ復旧するのを待っているのみです。今回の断水は11月13日13時40分頃に吉林省吉林市で起きた中国石油吉林石化公司の爆発事故に関連しているというのがもっぱらの噂です。

ここまでひどいの? 爆発直後の吉林市

この中国石油吉林石化公司ではアンニンという化学物質を作っていたとの事ですが、会社が松花江という川に面していて、その川にアンニンが流入したかもしれないということで水質調査の為に断水しているらしいのです。


更にこの断水について政府が報道管制を引いてしまったので、市民の憶測が憶測を呼び一時は水を買い求める市民でスーパーなどがパニック状態になり、蒸留水が5倍の値段で取引される事態まで起こりました。

ここが中国の怖い所だと思います。いまの鳥インフルエンザも本当のところどうなっているのか全く分からないですし、一部ではエボラ出血熱も中国で確認されたと噂が広まりました。


今のネット社会で報道管制を引くのは現実的に不可能です。必ず外部に漏れるのであれば、最初からきちんと説明して国民の安全を図るのが政府の義務だと思います。今回の断水SARSで露呈した危機管理の弱点を更に確認させる行為であるのと同時に、国際社会に対して中国の信用を地に落とす行為です。

追記

22日夕刻、黒龍江省の省長がテレビに現れ突然断水についての説明を始めました。断水から約24時間後の出来事で、ご丁寧に22日午後8時より4日間断水すると前日の断水騒ぎには触れずじまいでした。これが疫病なら命取りなのですが‥‥‥。