素敵な女性 | 小姐的不夜城故事

素敵な女性

河北省の曲陽県は2000年に渡って中国の彫刻界では有名な所です。多くの有名な彫刻家を輩出しており、今回主人公の女性、楊普会さん43歳も、元時代の著名彫刻家楊の後代で彼女自身彫刻家であり河北省曲陽県石曲聯営彫刻工場の副工場長という重職についておられます。


その彼女が文革を乗り越え、貧しかった子供時代、父親の手ほどきで彫刻を覚え、今では160名もの彫刻家を抱える工場の現場責任者になって、世界を相手に商売をする身になって、彫刻では誰にも負けない自負を持ちながら、初めて自分が読み書きも出来ない事に‘はた’と気付き、一念発起で小学1年から学校で勉強を始めたというお話です。

彼女は今5~6才の同級生と共に、読み書きや算数など1から学ぶ毎日で、仕事は夫に任せて毎日勉強に励んでいます。最終的には企業の経営学を学ぶまで勉強を続け、その後会社に復帰したいという事です。


実際言うのは簡単ですが地位も名誉も有る人が40歳を過ぎて子供たちと一緒に小学校に通うのはなかなか出来ることではないと思います。逆に言うと自分に自信の持てるものが有る事でこの程度の事は大した事に思わないのかもしれません。


こうゆう人を見ると中国のパワーを感じてしまいます。今の日本人は良くも悪くも幼い時にその人間の90%以上が決定付けられる社会です。そしてそれに嫌気をさしている方も多いかと思います。このパワーだけは日本人の私も見習いたいなと思います。