05-9重案組 | 小姐的不夜城故事

05-9重案組

今庶民の口コミの話題は42名の銀行支店長、副支店長が(中国工商銀行の福建省支店、広東省支店、江西省支店、浙江省支店、上海市支店。中国銀行の江蘇省支店、広東省支店、山東省支店、天津市支店。中国建設銀行の湖南省支店、湖北省支店、山西省支店、河南省支店。中国農業銀行の湖南省支店、湖北省支店、河南省支店、陜西省支店、山東省支店、天津市支店。以上4大国営銀行19支店の支店長と副支店長。)多額の金を横領して、そのまま集団で海外逃亡したという事件です。


話をまとめて見ると9月の末、国慶節前に各銀行の支店長が香港にそれぞれ視察や会議の名目で集まり、そのまま休暇届を出して消えてしまい、今は先に逃がした家族のいるアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどの各国にいるという話です。彼らは明らかに犯罪者ですし、中国が逃亡した各国に犯罪捜査を依頼すればすぐに捕まるような、話だけ聞いているとほとんど有り得ない話なのですが。


この事件の出所は香港の争鳴という雑誌、中国にはネットなどで噂話として流れたのですが、現在事の大きさを認識した中国政府は特別捜査班(05-9重案組、2005年9月に起きた事件でこう名づけられた)を組織して対応しているなど、かなりまことしやかに書かれているのですが、真実は全くわからない状況で、政府はとりあえず噂をもみ消す為に、ネットの記事の削除に必死になっています。


しかしこれが一部でも本当だとすると異常な事態だと思います。中国の大都市の支店長が連携を取り合って22.3億元(320億円)もの金を持って海外に逃亡したというのは、今の共産党独裁体制が明らかに壊れてきているとしか考えられないかと思います。もし事実だとすればどうして彼らが集団で逃げ出したのか、少なくとも彼らは共産党の中でも、中国社会の中でもスーパーエリートの部類に入る人たちで、もし捕まれば死刑も免れないリスクを犯してまで、海外に逃げ出さなければならなかったのか???だらけの事件なのです。


現にこうした省級の大物以外で、県級の銀行支店長は山ほど捕まっています。また海外に逃亡もしています。ですからこういう類の噂はかなり真実味を持って伝えられるのかもしれません。また中国の銀行の省級幹部などは、支店長兼党書記、更に国営会社の監査役、貿易促進委員会など党関連委員会の常任委員など、かなりの仕事を兼務しています。それだけ忙しく色々仕事をしていても、実際の給料はスズメの涙、汚職に手を染めもし誰かに刺されたら、今までの人生は全てパーです。ですからかなりの誘惑に駆られる事は容易に理解できます。そして中国政府がこれらの話を秘密裏に処分するとすれば、明らかにもっと雲の上の人物による汚職が絡んでいるのだと思います。


今の中国の銀行制度では明らかに中国は経済破綻するでしょう。お金の流れがあまりにも不透明で、しかもトップがいろいろ不正を働きやすいシステムが続く限り、こうした噂が次々と発覚することは避けられないのかもしれません。この雑誌の内容では全国の省級銀行72行が2004年度の会計監査をごまかしもしくは提出していないと指摘しています。


銀行がおかしくなっているのに、経済が上手く回るとは絶対に思えません。国民には幻想を見せ、世界には虚勢を張り、この国の経済は熱病に侵されて幻覚を見ているとしか思えない状況です。