公害問題も汚職から | 小姐的不夜城故事

公害問題も汚職から

河南省焦作市修武県五里源郷馬坊村、ここで今村の子供たちが恐ろしい鉛中毒に苦しんでいます。公害を生み出す工場の名は東方金鉛有限公司、香港の栄宝グループが2億元を投じて設立した主に車の蓄電池用の鉛を精製する工場です。

 

東方金鉛有限公司の工場、鉛を垂れ流し     鉛中毒の子供、後遺症が心配


2004年の6月から稼動し始め、すぐに村民の体調が崩れだし、怒った村民数千人が2005年1月29日から2月18日までの16日間、工場の正門に陣取って生産の停止を求め、現在は村に対して20万元の慰謝料(村の役人が独り占めしない事を祈ります)、各個人に50元から100元の保証金(人の命に関わるのに、これっぽっちですか?)、治療費などの前面負担で決着し、現在村民の半分が東方金鉛有限公司で働く事でも合意を得ました。


河南省という所は、白金、鉛、アルミなどの金属がかなり豊富に眠っている土地で、海外からの大型投資が相次ぎ、外貨が湯水のように入ってきている土地であります。去年から今年にかけてアルミの輸出が22.27万トンで3億6695万ドル、鉛が8.2万トンで7430万ドル、白金が170トンで3390万ドルとこの3種類の金属の輸出が河南省全体の52%の金額を占めるに至っています。


当然この地域の政府は潤っていることでしょう。開発から製品まで全て外資が投資してくれて、おまけに雇用と税金を落としてくれる。これ以上おいしい話は無いはずです。そしてこの辺りの政府建物の立派な事、一般市民はみな‘腐敗ビル’と呼んでいます。


 

蕉作市の市庁舎、立派です。           こちらは近くの安陽市の市庁舎、2億元です。


当然今回の政府の対応は適切に行われていません。何億元もかけてビルを建てるのに、環境設備には一切知らん顔を決め込んでいた様です。衛生局の人間も、環境局の人間も汚水処理が適切でない事を認めています。多分政府の役人たちは自分の健康も蝕まれている事を何年後かに知るのでしょうがその時は手遅れです。自分の浅はかさを思い知ってください。