6.28池州暴動に思う (下) | 小姐的不夜城故事

6.28池州暴動に思う (下)

安徽省に蕪湖市という街が有ります。ここは江蘇省に近い地の利を生かし、今大いに発展中の中都市です。ここの蕪湖市党書記は詹夏来という人物なのですが、この方いま中国で爆発的に売れている奇瑞QQという車の製造元奇瑞自動車の会長だった人物で、安徽省の‘竜頭老大’と言われる怖いもの無しの人物なのです。

安徽省の大ボス詹夏来氏、いつかは  彼の作った奇瑞QQ、韓国の大宇からコピーだと訴え

海外に逃げ出すのでしょうか?      られているが、コピーではなくそのまんま

中国でも政治と商売が混合することは‘紅頂商人’と言われ、余り良い事とは見られませんが、この詹夏来という方相当なやり手で、わずか7年という短い間に奇瑞自動車を中国でも有数の自動車会社に押し上げ、巨万の富を手に入れました。(最も本人は手にしていないと言っておりますが)


そこで儲けたお金を今度は蕪湖市の不動産開発にどんどん注ぎ込み、こちらも詹王国を築かんばかりの発展振りで、かなり合法的に権力を駆使して大儲けしています。市長の沈衛国氏はもと池州市の出身、池州市で2003年まで市長を勤めた人物で、もともと金融畑の出身なので、詹夏来氏の手足となって働いています。多分池州市時代にも、その手腕を存分に発揮しかなりのお金を手にしたものと思われます。そうゆう不満も暴動を起こした一般市民には有ったのかもしれません。その隣の馬鞍山市、こちらも江蘇省の省都南京市に接する立地から多くの資金を吸収している所ですが、その書記の丁海中氏、こちらは元蕪湖市の副書記です、今も詹老板の為に汗を流している事でしょう。


とにかく安徽省には‘紅頂商人’が多すぎます。双輪酒業集団会長劉俊卿は県の副書記、王美集団張玉美会長は県の人民代表主任、天安集団会長張超彬は市政協主席など数え上げればきりがないほど政商がうようよいます。この人たちの一般市民への搾取ぶりは、賄賂を受け取って捕まっている貪官など比べ物にならないほど酷い状況です。


次回の暴動も安徽省から、そんな予感が感じられます。