怪しい人たち | 小姐的不夜城故事

怪しい人たち

江西省人民検察院の元検察長の丁鑫発氏が汚職などの理由で去年4月19日に罷免されました。それに伴い省長の舒圣佑氏も同時に辞職し、江西省人民政府は大いに揺れる事となりました。この丁鑫発氏、丁王朝と呼ばれるほど地元の権力は絶大で、家族ぐるみでの賄賂の受け取りが307万元、公費の流用が210万元とかなりの悪代官ぶりです。これ以後、呉官正氏、舒圣佑氏と続いた地元出身の省長が現在孟建柱氏という江蘇省出身の上海閥の省長に変わりました。


   

呉官正氏汚職捜査の   丁鑫発氏、中央のゴール

トップに立つが疑問     はもうすぐだったのに

だらけ??


しかしこの丁鑫発氏は1992年3月から江西省公安庁の庁長を務めるなど上層部にもかなり顔が利くと思うのですが、彼の前の上司で元江西省省長呉官正氏は現在中央紀律検査委員会書記という中国の役人の汚職を取り締まるトップになっているのです。それがここに来て丁鑫発氏を切り捨てた訳ですが、その裏側にはどんな事情があったのか興味が尽きません。


この件ではすでに省の中枢幹部13人が罷免され、結局傷がついていないのは、呉官正氏、舒恵国氏(元江西省党書記、現国家人事部副部長)、舒圣佑の3名です。結局中央に上り詰めればお咎め無しの構図がはっきりしてきて、いかにも中国だと思わせます。


一昨年の2003年4月29日、江西省人民政府発展研究中心主任王興豹氏が夫婦で賄賂を受けていて捕まり、それを捕まえたのも丁鑫発氏。その腹いせに王興豹氏の周辺がちくったのが今回の汚職事件の真相みたいで、なんともお粗末なお話のようです。


今後まだまだ逮捕者が増えそうですが、全国の公務員の皆さん、合言葉は‘早く偉くなって中央政府へ’です。上まで行けば捕まりませんから。