深層腐敗 | 小姐的不夜城故事

深層腐敗

昨日の雨は上海に来て以来一番の集中豪雨でした、雷もすごかったし、映画でも見ているような光景で、一気に降って、一気に晴れ渡りました。この国の腐敗も雨で一気に流してくれれば良いのですが。


さて新たな汚職のお話です。四川省の省都成都の隣に雅安市という市が有ります。この市政府の幹部の腐敗が根深く進行している様です。前書記の魏宏氏、前市長黄彦蓉氏など現在それぞれ四川省党委員会組織部長、四川省省総工会主席と要職に付くお二人が腐敗の主人公で有ります。


このお2人、若くして党の要職に就き、国が社会主義市場経済へ移行する中で権力を存分に発揮して四川省の中枢に登りつめた方々のようで、現在でも新聞やテレビのメディアで党の有難い方針や、評価を語っています。


どこの役人も手口は大体同じなのですが、資産の有りそうな国営企業を知り合いに買わせ、リストラ、資産売却、などを経て、再度赤字倒産させるやり方で、それを再度安い値段で競売にかけ、会社の経営権を身内に買い取らせるやり方です。


この過程で資産売却により多額の現金を得、更にただ同然で会社を自分の物にする国有資産の私物化の典型的な例ですが、地方の省の中枢がやっているので、いくら告発があっても捕まりようが有りません。また当然23重にセーフティーネットをかけているので、蛸の脚きりで終わってしまう可能性が大きいかと思います。


こうした深層腐敗に対抗する手立てを今の中国は取れるのでしょうか。今の中央の指導者も多かれ少なかれこうした腐敗に関わっていると思います。こうした腐敗の現状を一般市民がどこまで我慢できるかは、今の生かさず殺さずの政策がどこまで引っ張れるかにかかって来ますが、現状2010年の万博までいったい何人の役人が海外に逃げ出す事か、その時中国はどの様な方向に進むのか、大いに注目したいと思います。