解放軍お前もか! | 小姐的不夜城故事

解放軍お前もか!


山西省絳県という所に国営5409工場という国営の軍需工場が有ります。この軍需工場で今幹部の汚職が暴露されようとしています。軍需工場という特性上経営の内容等は秘密になっていますが、政府は開発費を含め、目に見える経費は青天井で出している様です。


この工場、察するに軍事用の車両を主に生産しているようで、この工場の下請けには中信機電製造有限公司という車のミッションや車軸、ブレーキを製造する工場があり、しかもこの中信機電製造有限公司はアメリカのキャタピラー社と合弁で100億円を投じてASIMCOという車両部品の会社を作り中国の車会社に部品を供給しています。と言うことは中国解放軍の戦車はキャタピラー社の技術が入っているということです。軍需産業に国境なし!実に平和的で協力関係が出来てるのね・・・。


問題はこの国営軍需工場の幹部が、開発資金の一部や、中信機電製造有限公司に水増し請求させて、そのお金を自らの懐へ入れているという事です。山西省は中国でも貧しい省の1つですが、工員や下級幹部の給料が、200元~400元の工場で、高級幹部は年間100万元ものお金を皆で分け分けしているらしく、地元政府も一丸となって汚職に励んでいるようです。


まあこの手の話は日本の自衛隊でも三菱さんや富士重工さんの事件で明るみになっていますが、中国の場合は実に分かりやすく、幹部が大豪邸を建てたり、小姐を囲ったりするので、狭い田舎町ではすぐに分かってしまいます。しかしそれを自分の権力でもみ消せると錯覚する所が中国のすごい所だと思います。


中国の解放軍は政府もなかなか口出し出来ない別格の存在なので、果たして地方政府と一丸となって行っている汚職を中央政府がどこまでメスを入れることが出来るか楽しみです。