小姐の家族愛 | 小姐的不夜城故事

小姐の家族愛

小姐にとって家族とは、何者にも代えがたい大切なものだと感じます。そのあたりは今の日本の女の子と少し違うような気がします。多くは10代で親元を離れ、大都会へ出てきている彼女たちは、寂しさや苦しさをぐっと我慢して生活しています。その為精神的に破綻してしまう子も少なくないのです。そんな生活で一縷の頼みはやはり家族との絆なのかもしれません。

私の知り合いの小姐は今年で28歳、18歳で上海に出てきて、レストランなどで働き、20歳で夜の世界に入りました。そして、ギャンブル(マージャン、トランプなど)、酒に溺れ、24歳の時、売春容疑で刑務所に入ります。そこから彼女の人生に対する希望は完全に絶たれ、以後はまた夜の世界に戻ってくるのですが、以前とは違ってうつ病のような状態になり、その後去年台湾人のヤクザと結婚して台湾に渡るも、2ヶ月で中国に逆戻りしてきました。彼女の場合、1人っ子という事もあり、両親には夜の仕事の事をまったく話していなくて、突然公安に捕まり両親に分かってしまった事が大きな影となって、その後も立ち直れない心の傷になっています。

それとは別の小姐は同じく今年で28歳、彼女も22歳で上海に出てきていろいろ仕事を転々とし、24歳で夜の世界に入りました。彼女の場合、小さな時から酒乱の父親に虐待され、その父親は外に女を作って家に帰らなくなり、母親は彼女と、彼女の小さな妹を育てる為に、朝から晩まで働き詰で生活を支えてきました。そして彼女の妹は腎臓の病気があり、人工透析無しには生きられない状態で、彼女も15歳から学校にも行かず家計を支えてきました。そして今では母親に小さなマンションと、妹には大学進学をプレゼントし、本人の幸せは差し置いて、一応は達成感を感じています。

この2人を見ていると、やはり後者の彼女のように、家族との絆がいかに自分を支える原動力になっているかがよく分かります。

彼女たちの横でへらへらと笑いながらカラオケを歌っているおとうさん、彼女たちは肩にこんな重い荷物を背負いながら、今日もあなた方に明るくサービスしてるんですよ。